「第42回全国豊かな海づくり大会 北海道大会」で、廃漁網を活用した商品を紹介

9月16日(土)、9月17日(日)に「守りぬく 光輝く 豊かな海」をテーマに、「第42回全国豊かな海づくり大会 北海道大会」が、北海道厚岸町で開催されました。天皇皇后両陛下もご臨席される主要行事(式典行事、海上歓迎・放流行事)をはじめ、関連行事の「豊かな海づくりフェスタ2023」にも道内外から多くの方が参加。弊社の漁網リサイクルの原点が、まさに厚岸町であることから、本大会が行われた2日間を通して、弊社の取組内容や商品を多くの方に紹介しました。

式典行事(会場全景)(第42回全国豊かな海づくり大会 北海道大会ホームページより)
式典行事(会場全景)(第42回全国豊かな海づくり大会 北海道大会ホームページより)

総勢800名の漁業関係者らに向け、活動を紹介

主要行事には、全国各地から集まった漁業関係者ら800名が参加し、北海道の漁業の歴史や豊かな海洋資源を守るための厚岸町の取り組みなどが紹介されました。その中で、本大会のテーマでもある「守りぬく 光輝く 豊かな海」を次世代に継承するために見過ごすことのできない課題となっている、地球温暖化や海洋プラスチック問題との向き合い方についても言及。そこで、漁業者にとっても深刻な問題となっている廃漁網の取り扱いについて、さまざまな企業の協働を基盤に官民一体となって取り組んでいる事例として、弊社の取り組みが約3分の動画で紹介されました。動画の放映後、兵庫県豊岡市の鞄メーカー・由利様が厚岸町で回収された廃漁網を活用し、開発・製造した、軽くて大容量のスクールリュック「UMI(ウミ)」の実物が登場。昨年由利様から厚岸町の新1年生に寄贈されたこともあわせて紹介され、多くの参加者から賛同の声をいただきました。

▶︎スクールリュック「UMI(ウミ)」について

また、式典行事会場内に設置された北海道の海に関連する取り組みを紹介するブースに、弊社も出展。式典行事に参加された漁業関係者など多くの方がブースに立ち寄られ、当社の活動を紹介するパネルや幅広く製造されている廃漁網を活用した商品をご覧いただきました。さらに実際に廃魚網の取り扱いに課題を抱えているお話をいただくなど、活動に対する関心の高さを伺うことができました。

これまでに開発された商品に加え、一部開発中の商品のお披露目も行いました
これまでに開発された商品に加え、一部開発中の商品のお披露目も行いました

さらに今回、弊社が手がけた廃漁網を活用したエコバッグ(瀧定名古屋様製造)が、弊社の活動を紹介したリーフレットとともに式典の出席者800名に配布されました。

廃漁網を活用したエコバッグ
廃漁網を活用したエコバッグ

▶︎本大会の記録映像の配信

厚岸町や周辺の市町村の方にも活動を紹介

関連行事として開催された「豊かな海づくりフェスタ2023」は、厚岸会場と釧路会場の2箇所で行われました。こちらはどなたでも来場可能で、海や漁業に関連するさまざまな団体や地元のご当地グルメのキッチンカーがブースを出展し、大いに盛り上がりました。弊社は、厚岸会場に協働企業様(リファインバースグループ様、モリトアパレル様、鈴木商会様)のご協力を得て、出展。厚岸町や周辺の市長村の方など一般の方にも取組内容や商品を紹介しました。

ブースでは、絶えず来場者の姿があり、多くの方に商品を実際手に取って見ていただきました。来場者は、商品が漁網で出来ていることに驚くとともに、その軽さ、機能性やデザインなどを高く評価いただきました。

また、会場に設置されたステージでは、さかなクンのトークショーやコンサートなども行われ、イベントを盛り上げていました。当社も活動をクイズ形式で紹介する「廃漁網アップサイクルクイズ」を実施。子供たちをはじめ多くの方々に参加いただきました。

本大会を機に発売された、厚岸ウイスキー記念ボトルに付録するコースターとして、廃漁網を活用したコースター(モリトアパレル様製造)が採用されるなど、さまざまな形で廃漁網を活用した商品をご利用いただくことができました。 

本大会を通じて、漁業関係者をはじめ、漁網の集積地である厚岸町のみなさまに広く弊社の活動を紹介することができたと実感しています。ブースに訪れてくださった厚岸町民の中には、スクールリュック「UMI(ウミ)」をご存知の方、販売を希望される方、そして活動に強く共感してくださる方も多かったことが印象的でした。今回の出展を通じて、我々の活動への関心の高さを改めて感じると同時に活動のPRもあわせて実施することの大切さを学びました。さまざまな困難がありますが、これらを乗り越え、これからも廃漁網を活用した商品の用途開発・PRを積極的に行ってまいります。

※「全国豊かな海づくり大会」とは
「水産資源の保護・管理と海や河川・湖沼の環境保全の大切さを広く国民に訴えるとともに、つくり育てる漁業の推進を通じて、水産業の振興と発展を図る」ことを目的に、昭和56年の第1回大会開催以来、毎年各地で開催されている国民的行事です。大会式典には天皇・皇后両陛下が参加され、全国植樹祭・国民体育大会・国民文化祭と並び「四大行幸啓」の一つに位置付けられている。

関連情報ページ
▶︎昨年開催された「第41回全国豊かな海づくり大会兵庫大会」について
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