商品開発ストーリー
協働企業各社の技術、アイデア、ネットワークを結集し⾼品質で使いやすい
魅⼒的な商品づくりに挑戦しています。
使⽤済みの廃漁網を素材としても、品質は譲れません。単に環境に良 いだけの商品ではなく、品質も機能性も満たした魅⼒的な商品を開発するために挑戦を続ける協働企業とAlliance for the BLUEの商品開発ストーリーをご紹介します。
北海道で盛んに行われているサケマス漁。それらに使われる漁網は、1〜2年間使用後、産業廃棄物として埋め立て、焼却処分されています。嵩張る上に、魚の鱗や塩、ごみなどが付着した漁網は、これまでリサイクルには適していないと言われえていましたが、優れた再資源化技術を持つリファインバースグループは、それらを回収し、高品質な再生プラスチックREAMIDE®の開発・製造に成功。Alliance for the Blueの協働プロジェクトとして、REAMIDE®を使用した糸・生地・商品の開発に取り組んできました。

2020年に、住江織物様と生地の試作を実施。その後、モリトアパレル様で生地の量産・多品種化を実現。2021年にこれらを活用した多種多様なバッグシリーズが兵庫県鞄工業組合(豊岡鞄)様の各社で開発され、販売を開始しました。当社との協働で生まれた商品ラインナップをfor the blueシリーズとし、ナイロンのもつ丈夫さと軽さを活かし、さまざまなバッグの製造に活用しています。



2022年には、これらの生地を活用した様々な商品が開発され、上市されるようになりました。神戸シューズ様が婦人用のオーダーメイド靴に採用。文具大手のコクヨ様が600万個の販売実績がある自立式のペンケースネオクリッツのラインナップに、NEO CRITS from fishing net Recyclingとして、5種類の商品を加えました。ファスナーには⿂や珊瑚などの模様を由来とする「チューリングパターン」をあしらうなど、海との親和性を持ちつつ、日常生活を楽しく彩るデザインを持つ商品として販売しました。また、兵庫県鞄工業組合の由利様が、モリトアパレル様と厚手の生地を開発し、スクールリュックに採用。機能性と環境配慮を両立した商品として注目されました。ルートート様が、回収された廃漁網を原材料の一部に使用したトートバッグ「ALLIANCE FOR THE BLUE×ROOTOTE」シリーズを発売しまし、数多くの商品がラインナップされるようになりました。一方、北海道の協働企業鈴木商会様は、リファインバースグループ様と、技術提携を行い、苫小牧市に再生プラスチック工場を建設。原料である廃棄漁網の効率的な回収、ペレット化を行い、原料の安定供給、生産原価の低減に向けた活動も展開しています。