廃漁網を活用し製造されたスクールリュックUMIを集積地である厚岸町の子どもたちに贈呈

廃漁網を活用し製造されたスクールリュックUMIを集積地である厚岸町の子どもたちに贈呈

鞄づくりの町として知られる兵庫県豊岡市の鞄メーカー・由利株式会社は、廃漁網を活用し開発した軽くて大容量のスクールリュック「UMI(ウミ)」を廃漁網の集積地である北海道厚岸町に寄贈することを決定。その贈呈式が開催されました。

未来を支える子どもたちや地域の環境意識を高めたい

厚岸町が主催した贈呈式には、スクールリュックUMIを開発・製造する由利株式会社様、アパレル資材を扱う商社モリトアパレル株式会社様、そして弊社が参加。由利社長から厚岸町副町長にスクールリュック13個が贈られました。

由利社長からは「兵庫県鞄工業組合の理事長だった2020年からAlliance for the blueに参加して、ビジネスバッグを中心に廃漁網を活用した商品を作ってきました。豊かな海を子どもたちに引き継ぐために、何か子どもたちが日常で使うものを作れないかと社をあげて考え、出てきたアイデアがこのスクールリュックでした。
試作を重ねた結果、軽くて丈夫、そして使いやすいものが完成したので、これらを漁網の集積地の子どもたちにもぜひ使ってもらいたいと思い、厚岸町にご相談し、今日の日を迎えることができました。これからも積極的に廃漁網を活用した商品を考え、出し続けたいと思います。そして厚岸町と協力して、海洋プラスチックごみ問題の解決に貢献したいと思います」と喜びと今後の意気込みを語りました。

豊岡市長からも「豊岡市の主力産業は鞄の製造です。
また、こうのとりの保全などを通じて環境問題にも積極的に取り組んでいます。今回、廃漁網を活用したスクールリュックが、原料である漁網の集積地である厚岸町に送られるとお聞きし、とても誇らしく思います。今後、厚岸町さんさらに協働していただき活動を盛り上げて欲しいと思っています」とビデオメッセージが贈られました。

厚岸町副町長からは、「使い終わった漁網が
このような素晴らしいスクールリュックに生まれ変わり、驚きと共に感動しております。また寄贈いただき感謝申し上げます。厚岸は漁業の町です。これらの活動を厚岸の子供たちや町民にもしっかり伝えていきたいと思っています。」と語られました。
これらのスクールリュックは、後日厚岸町長から新一年生13名にプレゼントされました。
受け取った子どもたちからは、「軽くて、たくさん入るので便利」、「早くこれを背負って学校へ行きたい!」など嬉しそうな声が寄せられました。

寄贈されたスクールリュックUMIは、後日厚岸町長から子どもたちへ贈られました。

厚岸町と豊岡市は共に海の近くに位置し、その恩恵を受けています。厚岸町に集められた廃漁網は、鞄の一大産地である豊岡市でスクールリュックに生まれ変わり、そして厚岸町の児童に贈られ、価値あるものとして再活用されます。今後も引き続き、この2つの市町に加えて、本活動に共感してくださる多くの協働企業の皆さまと、積極的に推進していきます。